🎧 Genre: japanese folklore hiphop / japanese hiphop

影を脱ぎ 門を越ゆ
名も告げず 息は白し
夜座に来たり まれびとの素振り
土間に残る 異香のまなざし
拍を喰らい 語を噛み砕き
韻は螺旋 螺は返り
客座 脚立 逆立つ記憶
血脈に混じる 渡来の律
招かれざれど 拒まれもせず
在るか無きかの 境を踏む
鈴の音ひとつ 夜を割り
灯は揺らぎて 名を失う
迎えか送りか 誰も知らず
ただ 息だけが ここに在る
来たれ 来たれ 客人
戸を叩くは 風か影か
来たれ 来たれ 客人
祝か それとも 禍か
血の拍 骨の律
村は今 神を試す
年を越ゆる音 太鼓は唸り
祖の名は砂に 書いて消え
禁を踏み 禁を踏み
踏み抜いた先で 笑う誰
酒は巡りて 舌は縺れ
祝詞は崩れ 韻に化す
迎合か 排他か
選ぶ指さえ 震えてる
面を伏せれば 顔はなく
顔を上げれば 名が落ちる
知るな 問うな 呼ぶなかれ
境に立てば 同じこと
来たれ 来たれ 客人
火を運ぶか 水を呼ぶか
来たれ 来たれ 客人
村は歌い 刃を持つ
鼓動 共振 臨界へ
今宵 祭は 牙を剥く
去りて跡あり
跡に名なし
残るは 夜の
湿り気のみ


© Kotetsu Co., Ltd. / Phantom Tone — All Rights Reserved.