🎧 Genre: japanese folklore hiphop / japanese hiphop

靄に鳴る拍 弦は幽けく
羽衣の影 鼓動を招く
紫電の雲間に 絹靴濡らし 天沼の縁で 掟を外し
星辰を盗み 掌に伏せ 降界の罪を 睫で隠し
羽衣は裂けて 空は遠のく
玉響の舞 地に堕ち咲く
禁色の祈り 喉に絡め
天女は今 名を失くす
風聞は刃 里を巡り 神楽の裏で 噂は踊り
天と地の帳 引き裂く声 律動は血潮 逃げ場は無え
天上の律 耳を裂き
玉座の声が 脊を刺し
還れと告ぐる 白き圧
されど足元 土は温
羽衣を捨てて 夜に紛れ
月魄の粉 頬に零れ
帰天の道は 夢に溶け
天女は今 影を選べ
金属の拍に 骨は鳴り 俗世の熱が 背を焼き
祀られぬ神 名も無き詩 穢れと悟りが 韻を結び
羽衣の痕が 風に残り
白拍子の足 土を知り
神話の頁 閉じる刻
天女は今 人となり
鈴は止み 羽は眠り
地上に脈つ 新しき律


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